クールな部長は溺甘旦那様!?

少し汗ばむくらいまぶしい太陽が降り注ぐ。

影山君の騒動が終息し、平和な日が続いていたそんなある日の土曜日だった。

私は鏡に映る自分の姿にデジャヴを覚え、放心していた。

嘘でも夢でもないよね……? 前にもウェディングドレスを着て鏡の前でこんなシーンがあったような……。

いつの日か、優弥さんとドレスを買いに行った時に試着のつもりで着た見覚えのある純白のウェディングドレスに身を包み、髪の毛をアップに束ねて私の頭の上にはあの、ロイヤルクイーンティアラが煌めいていた。そして綺麗に化粧を施している私は、どこから見てもこれから結婚式に臨む花嫁姿だった。

朝、起きた時はいつもと変わらない日が始まるのだと思っていた。けれど、突然優弥さんに「出かけるぞ」と言われて、否応なしになんと沖縄まで連れてこられてしまった。

もう、どうなってるの……?

メフィーアが次回発売する予定のロイヤルクイーンティアラの店内用プロモーションに前野さんの推しもあって、なぜか私が抜擢されたと優弥さんに聞き、唖然としたまま今に至る。