スマホを片手に、私はずっと剣持部長に連絡を取ろうと逡巡していた。彼の声が今すぐ聞きたい。けれど、離婚の話が本当だと剣持部長の口から聞くのがやっぱり怖い。
入院中はほとんどレンタルだったから、あまり手荷物はない。一度家に帰ろうかとも考えたけれど、そんな気にもなれなかった。
はぁ、なんかデジャヴなんだけど……。
慎一に振られた時のことをふと思い出す。あの時も振られて家に帰りたくなくて、衝動的に赤坂のパークホテルに逃げ込んだ。
――未練がましく無意識に初めて彼と出会った場所に行っちゃったりして。
その時、ふと島谷さんの言葉が脳裏によぎった。
未練がましく……か。
そして、私は病院前で待機していたタクシーを拾うと運転手に行き先を告げた。
赤坂のパークホテルへと――。
入院中はほとんどレンタルだったから、あまり手荷物はない。一度家に帰ろうかとも考えたけれど、そんな気にもなれなかった。
はぁ、なんかデジャヴなんだけど……。
慎一に振られた時のことをふと思い出す。あの時も振られて家に帰りたくなくて、衝動的に赤坂のパークホテルに逃げ込んだ。
――未練がましく無意識に初めて彼と出会った場所に行っちゃったりして。
その時、ふと島谷さんの言葉が脳裏によぎった。
未練がましく……か。
そして、私は病院前で待機していたタクシーを拾うと運転手に行き先を告げた。
赤坂のパークホテルへと――。



