クールな部長は溺甘旦那様!?

「ん……」

鉛のように重たい瞼をうっすら押し上げると、夢なのか現実なのかわからない視界がぼんやりと開けた。

ここ、どこ……?

窓の外には真っ青な空が広がっている。今わかることはそれだけだ。

「っ!? 気が付いたか!?」

声がした方へ振り向こうとしたら首に激痛が走った。仕方なく視線だけをやると、傍らで剣持部長が椅子に座って私の手を握りしめていた。

「けん、もち……部長?」

私、どうしてこんなところで寝ているんですか? どうして剣持部長はそんな泣きそうな顔をしているんですか?
聞きたいことはたくさんあるのに思うように言葉が出ない。剣持部長が握る私の手、そして腕にはチューブが繋がっていて、ぽたんぽたんと規則的に落ちる点滴の雫が見えた。

「一週間だ」

「え……?」

「君は、会社から帰宅途中の大通りで交通事故に遭った。そして……一週間も意識不明だった」

交通事故? 私が?