クールな部長は溺甘旦那様!?

「私が結局買ったティアラは、初めシンプルで地味なイメージだったんだけど、だからこそ手に取りやすかったっていうのもあるかな? そういうのって親近感も湧くし、だから結婚っていうのがだんだん現実的に思えてきてね」

そういえば、姉のティアラはパールがほどよくついていて、細身であまり飾り気のないものだった。少し控えめじゃないかと思っていたけれど、姉なりに買う時そんな思いを抱いていたのだ。

親近感の沸くティアラか……それだ!

メフィーアが発表しようとしているティアラも、そんなに派手なデザインじゃなかった。少し控えめなところはメフィーアのオリジナルなのかもしれない。だったら、売りのポイントはそこだ。なるほどなるほどと企画書にかけそうな内容をつらつらメモにとる。すると。

「ねぇ、それよりも、莉奈のほうはどうなの? あの同棲してた人とはどうなったわけ?」

そ、そうだった……。まだ姉にはなにも話していなかったんだった。

慎一と別れてからもう一ヶ月以上は過ぎている。その間、本当に色んなことがありすぎてなにから話せばいいのやら、と言葉に詰まる。

「実は、慎一とは別れちゃったんだよ、一ヶ月くらい前に」

「ええっ!?」