クールな部長は溺甘旦那様!?

「そうそう、今日取材したいって言ってたのはね……」

本当はメフィーアの資料を一緒に見てもらいたかったけれど、未発表のものを関係者以外に見せるのはルール違反だ。だから、既存の物が掲載されているパンフレットを持って姉に見せることにした。

「あ! これ、メフィーアのティアラじゃない? 私の結婚式に使ったティアラもメフィーアのだったんだよ」

「え! そうだったんだ!」

結婚式の時のティアラがメフィーアのものだったとは知らなかった。確かに色んな店と比べて長い時間かけて吟味していたみたいだったけれど、メフィーアのティアラを購入していたとは偶然だ。

「それで、お姉ちゃんがメフィーアのティアラを買う決め手になったことって?」

「うーん、そうねぇ……色んな店を見て回ったけど、メフィーア以外の店は結構派手目なデザインのものが多かったんだよねぇ、でもそういうのじゃなくて親しみやすいデザインのティアラが欲しかったの」

「親しみやすい……?」

私は姉の言っていることをメモに取ろうと手帳とペンを取り出した。