私が新宿の南口に到着すると、昼頃までは雲ひとつない天気だったのに今は分厚い灰色の雲に覆われていた。まだ梅雨入りには早いけれど、最近天気が不安定な日が続いている。それにしても、いつ来てもここは人が多い。改札で待ち合わせといっても、改札のどのあたりで待ち合わせるかまで決めておかないと探しきれない時がある。
姉の身長は私とさほど変わらないけれど、容姿は私とまったく似ていなくて美人だ。色白で目鼻立ちはくっきりとしていて、髪型は背中まで伸びている栗色のストレート。笑うと口の端に可愛らしいえくぼができる。しばらく花屋の前で待っていると、笑顔で近づいてくる姉の姿を見つけた。
「お待たせ、久しぶりだね、元気?」
「うん、お疲れ様、今日は忙しいのにありがとう」
「ううん、ここ最近は落ち着いてるんだ。会いたかったよ~」
お姉ちゃん、元気そうでよかった。
姉は製薬会社に勤務していて、そこの秘書課に所属している。同じ会社の営業部主任と二年前に結婚して、今は幸せに暮らしている。左の薬指に目がいくと、キラキラとまだあまり傷のない新婚を思わせる結婚指輪が輝いていた。
「私の知ってる居酒屋を予約しておいたんだ。そこでいい?」
「え? 予約してくれてたの? ありがとう」
姉は昔からなんでも先回りして準備してくれたり手配してくれたり、よく気の利く性格だった。怠惰な部分もあるけれど、私と比べたらよくできた人だ。
姉の身長は私とさほど変わらないけれど、容姿は私とまったく似ていなくて美人だ。色白で目鼻立ちはくっきりとしていて、髪型は背中まで伸びている栗色のストレート。笑うと口の端に可愛らしいえくぼができる。しばらく花屋の前で待っていると、笑顔で近づいてくる姉の姿を見つけた。
「お待たせ、久しぶりだね、元気?」
「うん、お疲れ様、今日は忙しいのにありがとう」
「ううん、ここ最近は落ち着いてるんだ。会いたかったよ~」
お姉ちゃん、元気そうでよかった。
姉は製薬会社に勤務していて、そこの秘書課に所属している。同じ会社の営業部主任と二年前に結婚して、今は幸せに暮らしている。左の薬指に目がいくと、キラキラとまだあまり傷のない新婚を思わせる結婚指輪が輝いていた。
「私の知ってる居酒屋を予約しておいたんだ。そこでいい?」
「え? 予約してくれてたの? ありがとう」
姉は昔からなんでも先回りして準備してくれたり手配してくれたり、よく気の利く性格だった。怠惰な部分もあるけれど、私と比べたらよくできた人だ。



