「松川さん、おはよう」
「おはようございます」
会社に到着し、廊下ですれ違った同じ部署の社員に挨拶を交わす。いつものように出社すると、オフィスにバッグを置いてパソコンが立ち上がる間、私は廊下の突き当たりに設置されている自販機へコーヒーを買いに行った。
う、あれは……。
自販機の前に立っているすっと背の高い眼鏡をかけた姿を見て思わず足が止まった。剣持部長だ。
昨夜のことでどうしても気まずくなってしまう。いったん引き返そうかと思っていると、彼が私の存在に気がついた。けれど、気がついたくせに彼はなにも言ってこようとしなかった。
なによ、無視しちゃって。剣持部長がそういう態度ならもういいよ。
長身をかがませて缶コーヒーを取り出しながら、彼は私と目を合わせようとしない。
朝からこんな雰囲気になるのは気持ちのいいものじゃない。それはわかっているけれど、意地になって私も無言でコーヒーを買おうと自販機の前に立った。いくらなんでも大人として挨拶くらいは、と思っていると、そこへ影山君が現れた。
「おはようございます」
会社に到着し、廊下ですれ違った同じ部署の社員に挨拶を交わす。いつものように出社すると、オフィスにバッグを置いてパソコンが立ち上がる間、私は廊下の突き当たりに設置されている自販機へコーヒーを買いに行った。
う、あれは……。
自販機の前に立っているすっと背の高い眼鏡をかけた姿を見て思わず足が止まった。剣持部長だ。
昨夜のことでどうしても気まずくなってしまう。いったん引き返そうかと思っていると、彼が私の存在に気がついた。けれど、気がついたくせに彼はなにも言ってこようとしなかった。
なによ、無視しちゃって。剣持部長がそういう態度ならもういいよ。
長身をかがませて缶コーヒーを取り出しながら、彼は私と目を合わせようとしない。
朝からこんな雰囲気になるのは気持ちのいいものじゃない。それはわかっているけれど、意地になって私も無言でコーヒーを買おうと自販機の前に立った。いくらなんでも大人として挨拶くらいは、と思っていると、そこへ影山君が現れた。



