クールな部長は溺甘旦那様!?

「うん、大丈夫。いちいち気にしてたらキリがないもんね」

私が笑ってみせると亜美は安心したように頬を緩ませた。

「あのさ……」

すると亜美が私から目をそらしたり、俯いたりして何か言いたげな様子で口ごもり始める。何か言いにくいことを言おうとしているのがわかって、私はやんわりと「どうかした?」と話を促した。

「影山君に言われたこと……気になっちゃってさ、莉奈が男性社員の不満の的になってる話、実は私も知ってたんだ。黙っててごめん」

亜美がペコリと頭を下げる。そんなこと、私はなんとも思っていないのに。

「なんで謝るの? もし、その話を亜美の口から聞いたとしても、亜美のこと嫌いになったりしないよ」

「あとね、もうひとつ……黙ってたことがあってね」

亜美が眉を下げ申し訳なさそうに俯く。そしてしばらくしてから亜美がゆっくりと口を開いた。

「影山君のことなんだけど……一年前さ、莉奈がメフィーアと契約交渉に行く前の話なんだけど」

「え……?」