夜景の見える席で、突然で会ったイケメンと雰囲気抜群のラウンジでデート! なんて、恋愛小説に出てきそうな展開にドキドキしていたけれど……。
「あ、あの……」
ラウンジの手前は一般の利用客専用になっていて、さらに奥へ突き進む彼にようやく異変を感じた。なぜなら、VIPで貸し切っているエリアへなんの戸惑いもなく入っていったからだ。
VIP専用エリアには、一般とは違う雰囲気の人たちが集まっていた。立食パーティ中のようで、イブニングドレスに高そうなスーツを身にまとった紳士淑女が談笑している。明らかに場違いなところへ連れてこられて、私は戸惑いを隠せなかった。
「すみません。私、こんな場所に来られるような――」
服装じゃないんですけど? と言い終わる前に彼がシッ! と人差し指を自分の口に当てて言葉を遮った。
「あ、あの……」
ラウンジの手前は一般の利用客専用になっていて、さらに奥へ突き進む彼にようやく異変を感じた。なぜなら、VIPで貸し切っているエリアへなんの戸惑いもなく入っていったからだ。
VIP専用エリアには、一般とは違う雰囲気の人たちが集まっていた。立食パーティ中のようで、イブニングドレスに高そうなスーツを身にまとった紳士淑女が談笑している。明らかに場違いなところへ連れてこられて、私は戸惑いを隠せなかった。
「すみません。私、こんな場所に来られるような――」
服装じゃないんですけど? と言い終わる前に彼がシッ! と人差し指を自分の口に当てて言葉を遮った。



