クールな部長は溺甘旦那様!?

目黒駅前にあるいつもの居酒屋に到着し、作務衣を着た女性店員さんから座敷へ案内されると、すでに影山君の姿もあった。

「ごめん、待たせちゃった?」

「俺も今ちょうど来たとこ、お疲れさん」

そういう影山君は本当に今しがた着いたようで、スーツのジャケットをハンガーにかけているところだった。

「生中三人分頼んだから乾杯しよ! 莉奈の外回り営業復帰を祝して」
掘りごたつ式の部屋で亜美の隣に座って足を入れると、ちょうど飲み物と軟骨揚げや枝豆といった定番の酒のつまみが運ばれてきた。

こうして三人で飲むのは数ヶ月ぶりくらいだ。互いに忙しくてなかなか時間も取れないのもあったけれど、気の置けない仲間と飲んで気晴らしするのもいい気分転換になる。