クールな部長は溺甘旦那様!?

「え? なんで知ってるんですか?」

「ここのオフィスは狭いからな」

何気に聞かれていた会話に恥ずかしさを覚えて、乾いた笑みを浮かべていると剣持部長がボソリと言った。

「影山も来るのか?」

「はい、そのように聞いてますけど?」

「……ふぅん」

な、なに? 今の間は?

なんとなく面白くなさそうに剣持部長が顔を曇らせている。私はどうして彼がそんな表情をするのかわからなかった。それにどことなくイラついている感じにも見えた。

「あまり遅くなるなよ」

ほんの少し早口でそう言うと、彼は再び視線をパソコンに戻した。