温度を感じない彼のその言葉に、私は胸を抉られてなにも言えなくなってしまった。
恋愛の先にあるものが結婚だと今まで思ってきたけれど、結婚の先に芽生える恋愛はやはり不毛なのかもしれない。
これって遠巻きに“結婚はしているけれど、恋愛対象ではない”って言われてる……?
傷ついているなんて悟られたくなかった。そんなこと、私が剣持部長のことを好きだと告げているようなものだ。
「女性に気を遣うのが嫌っていう理由だけで結婚しちゃうなんて……本当にそれで良かったんですか? 私が言うのも変ですけど、もっと自分の事を大切にしてください」
……なんて、自分だって酔って記憶のないまま剣持部長と安易に結婚してしまったのに、偉そうなこと言えないよね。
そんなふうに思っていると、剣持部長がほんの少し物憂げな顔をして口を開いた。
「自分の事を大切に……か。そんなふうに言われたのは初めてだな。なぁ、ひとつ聞いていいか?」
剣持部長が私に向き直ると、まっすぐ私を見据えた。
恋愛の先にあるものが結婚だと今まで思ってきたけれど、結婚の先に芽生える恋愛はやはり不毛なのかもしれない。
これって遠巻きに“結婚はしているけれど、恋愛対象ではない”って言われてる……?
傷ついているなんて悟られたくなかった。そんなこと、私が剣持部長のことを好きだと告げているようなものだ。
「女性に気を遣うのが嫌っていう理由だけで結婚しちゃうなんて……本当にそれで良かったんですか? 私が言うのも変ですけど、もっと自分の事を大切にしてください」
……なんて、自分だって酔って記憶のないまま剣持部長と安易に結婚してしまったのに、偉そうなこと言えないよね。
そんなふうに思っていると、剣持部長がほんの少し物憂げな顔をして口を開いた。
「自分の事を大切に……か。そんなふうに言われたのは初めてだな。なぁ、ひとつ聞いていいか?」
剣持部長が私に向き直ると、まっすぐ私を見据えた。



