確かに感じる人の気配に緊張感が高まる。ここは一気に飛び出していって、相手の不意をついたほうがいい。そう思った私は、迷わずに勢いよく脱衣所のドアを開けた。
「やぁぁ!!」
「なッ――」
ドアを開けるとちょうど目の前に何かを物色している男の後ろ姿を発見して、手に持っているブラシをふり下ろそうとした。けれど、相手の動きの方が一足早く、パシリと瞬時に腕を掴まれて、力の抜けた手からブラシが床に落ちた。
「ッ――け……」
素早く振り向いたその相手が誰だか認識すると、私は声も出せずに固まってしまう。
「まったく、ブラシで夫に殴りかかるなんて、君は本当に乱暴だな」
「剣持部長!?」
口をパクパクさせている私をじっと睨んで見下げると、彼は床に落ちたブラシを拾い上げた。
「やぁぁ!!」
「なッ――」
ドアを開けるとちょうど目の前に何かを物色している男の後ろ姿を発見して、手に持っているブラシをふり下ろそうとした。けれど、相手の動きの方が一足早く、パシリと瞬時に腕を掴まれて、力の抜けた手からブラシが床に落ちた。
「ッ――け……」
素早く振り向いたその相手が誰だか認識すると、私は声も出せずに固まってしまう。
「まったく、ブラシで夫に殴りかかるなんて、君は本当に乱暴だな」
「剣持部長!?」
口をパクパクさせている私をじっと睨んで見下げると、彼は床に落ちたブラシを拾い上げた。



