「俺の営業補佐に任命するにあたって、君の過去の実績を調べたと言っただろう? メフィーア契約の際、少し不審に思う点があって……差し支えなければ君にいつか聞いてみたいと思っていたんだ、無論、話す気があればだが」
いつもは私を見下ろしている剣持部長だったけれど、片膝をついて私を見上げるその目は真剣で、私は思わず息を呑んだ。
河辺部長の懇意にしていたメフィーアのCM契約が白紙になってしまった。納得のいく理由もなく。ただそれだけのことだ。不審な点があると言われても、もう取り返しがつかない。言い訳にしかならないことを、いまさら話したところで……と葛藤する。けれど剣持部長の真摯な眼差しに、渋々私は口を開いた。
いつもは私を見下ろしている剣持部長だったけれど、片膝をついて私を見上げるその目は真剣で、私は思わず息を呑んだ。
河辺部長の懇意にしていたメフィーアのCM契約が白紙になってしまった。納得のいく理由もなく。ただそれだけのことだ。不審な点があると言われても、もう取り返しがつかない。言い訳にしかならないことを、いまさら話したところで……と葛藤する。けれど剣持部長の真摯な眼差しに、渋々私は口を開いた。



