クールな部長は溺甘旦那様!?

「ほんと、私、馬鹿ですね」

「なんだ、いまさら気づいたのか、とにかくここじゃなんだから部屋に行こう」

剣持部長はホテルの部屋を取っていると言っていた。剣持部長と部屋にふたりきりという緊張よりも、私の足はもう一歩も踏み出せないくらいに痛くて悲鳴をあげていた。

「すみません」

「ほら、掴まれ」

剣持部長がつかまりやすいように腕をそっと出してくれる。私はお言葉に甘えて少し筋肉質な腕にそっと腕を絡めた。