彼の横顔を窺いながらそんなことを思う。きっと根は真面目なんだろう。どんなに疲れていても剣持部長はそんな顔を見せず相手に対して丁寧に会話する。仕事の時だってそうだ。鬼のように忙しくてもいつだって毅然としている。
そんな彼が私の前では気を許しているというのであれば、自分になにかできないかと無意識に考えてしまう。
「剣持部長、とりあえずなにか食べませんか? あ、パスタだけじゃなくてラザニアとかもありますよ」
挨拶回りをするにしても、どの人も歓談に夢中でタイミングというのもある。私が適当にお皿に野菜やパスタなどを
取り分け、剣持部長に手渡そうとするけれど彼はゆっくり首を横に振った。
「悪い、今、食欲がないんだ。よければ君が食べてくれ」
「大丈夫ですか? やっぱりなんだか少し疲れてるみたいですけど……」
「ここのホテルの部屋を取ってあるんだ、休みたくなったら部屋に戻る。君は気にしないでくれ」
そんな彼が私の前では気を許しているというのであれば、自分になにかできないかと無意識に考えてしまう。
「剣持部長、とりあえずなにか食べませんか? あ、パスタだけじゃなくてラザニアとかもありますよ」
挨拶回りをするにしても、どの人も歓談に夢中でタイミングというのもある。私が適当にお皿に野菜やパスタなどを
取り分け、剣持部長に手渡そうとするけれど彼はゆっくり首を横に振った。
「悪い、今、食欲がないんだ。よければ君が食べてくれ」
「大丈夫ですか? やっぱりなんだか少し疲れてるみたいですけど……」
「ここのホテルの部屋を取ってあるんだ、休みたくなったら部屋に戻る。君は気にしないでくれ」



