「それと、またこの間みたいに失礼なことを言ってくる奴がいるかもしれないが……」
剣持部長が剣呑に視線を落とす。
「大丈夫です。今度はちゃんと身構えてますから。剣持部長が既婚者だってわかったら、お見合い話なんて持ってくる人いないでしょうね」
剣持部長が私と結婚した一番の理由は“煩わしいお見合い話を回避するため”だった。思い返すと複雑な心境になるけれど、愛のない結婚に求めるものなんて私にはわからない。
そんなことを思いつつ、私は彼とともに会場内へ入っていった。
剣持部長が剣呑に視線を落とす。
「大丈夫です。今度はちゃんと身構えてますから。剣持部長が既婚者だってわかったら、お見合い話なんて持ってくる人いないでしょうね」
剣持部長が私と結婚した一番の理由は“煩わしいお見合い話を回避するため”だった。思い返すと複雑な心境になるけれど、愛のない結婚に求めるものなんて私にはわからない。
そんなことを思いつつ、私は彼とともに会場内へ入っていった。



