クールな部長は溺甘旦那様!?

クローゼットの引き出しを開けると、丁寧に畳まれたストールを見つけて手に取る。
以前、たまたま買った物だったけれど、少し普段使いにしてはドレッシー過ぎてしまい、ずっとクローゼットにしまいっぱなしだった。けれど、あまり使っていなかっただけに新品同様で、いざという時に綺麗でちょうどよかった。白地に細かなラメが入っていて、肌触りもいい。

そっと羽織ると、ドレスの色合いとうまく調和した。左の薬指にふと視線を移すと、そこには剣持部長からの結婚指輪。

指輪のサイズ、教えたことなかったのになんでわかったんだろ。あんな形の結婚だったし、まさか指輪まで用意してるなんて思わなかったな……。

傷ひとつない指輪を撫でながらそんなことを考える。

あ、そうだ靴も出さなきゃ! も~時間ないのにぼんやりしてる暇ないよね。

履き慣れないパンプスだけど、大丈夫かな……。