さっき店に入った時は、まさかこんな気持ちになるなんて思いもよらなかった。もしかしたら、追いかけてきてくれるかもしれないと思って、店を出て走り出したい気持ちを抑えながらわざとゆっくり歩いた。けれど、私の腕を掴んでくれる人は誰もいなかった。
うぅぅ~~!! もう! なんなの? 慎一の馬鹿! 結婚を夢見て三年も待ったのに! 二十代後半女の三年って貴重なのに! どうしてくれんのよー!
頭に血が上って冷静になれない。確かに慎一に言われたように、悲しいというより怒りの感情の方が大きい。それは、きっと慎一に自分の本心が見透かされたから。それを認めたくないから私は子どもみたいに怒っているだけ。
ハァ、どうしよう……。
うぅぅ~~!! もう! なんなの? 慎一の馬鹿! 結婚を夢見て三年も待ったのに! 二十代後半女の三年って貴重なのに! どうしてくれんのよー!
頭に血が上って冷静になれない。確かに慎一に言われたように、悲しいというより怒りの感情の方が大きい。それは、きっと慎一に自分の本心が見透かされたから。それを認めたくないから私は子どもみたいに怒っているだけ。
ハァ、どうしよう……。



