「ただいまー」

と言ったところで返事はなし。

ケータイを取り出し、時計を見た。

時刻は十五時半を少し回ったあたりだった。

ならきっと眠っているのだろう。

あたしは制服の替えの服を取りに、二階の自分の部屋へ行った。

あたしの部屋には生活感がない。

普段あまりいないし、いたとしても洗濯物や勉強道具なんかを置くか、逆にとるかするために入るだけだったからだ。

今日はとりに来た日なので、その通り着替えを持って一階のお風呂場へむかった。

そして、二日ぶりにお風呂に入った。

お金が底をついたのが昨日の夜で、今日から学校だったから、いままでお風呂に入る余裕がなかったのだ。

夏の風呂抜かしは本当きつい。

放っといても汗かくから。