次の日。

俺は学校をサボった。

おふくろには体温計の温度を上げる裏技使って見せびらかし、風邪だってことにしてやった。

で、なんか、いろいろ考えた。


いままでは白石にどんなえげつない噂が流れようと、木村の言ったように根拠もなかったし、信じるといやな気分だったので、半分信じて、半分は信じるのを拒否していた。

確かに白石は、たびたび担任に呼び出しくらっていたし、ある程度の奇行はマジでやっていたみたいだけど、それでもやはり根底の部分で、俺はそれらがなにかの間違いであると否定したがっていた。

なぜなら、俺が知っている白石は、本当にあんな変人ではなかったからだ。

本当、良い意味で普通の女の子だった。

あんな変にませた奇行を起こすような奴じゃ、絶対なかった。

常識があって、頭も良かった。

道徳を重んじる奴で、動物とか好きで、むしろ俺のがバカな悪ガキだったから、よく白石に叱られたものなのだ。