【完】今日も想いが伝わらない!





【瀬那side】




「戻ることになっちゃった。ごめんね」



両手を合わせて
顔の前に出しながら言うりかは



俺が何も言わない前に空き教室を出ていた




「…はぁ」




疲れで自然にため息が出る




執事なんて向いてない。

弥も、涼も楽しんでる様子だけど

何が楽しいのか全くわからなかった




頬杖をつきながら窓の外を見てた




_ガタッ



鈍い音が聞こえ目をやると

そこには弥が座っていた




「…なに」



「いや、瀬那って愛されてるなって」



「は?」



急にきて話がこれかよ


俺は愛されてない