【完】今日も想いが伝わらない!





「瀬那今日人気だったね」



「…」



「厨房側にも指名の声聞こえたよ」



笑いながら話す私を無視して
瀬那はご飯を黙々と食べてた




「…ってさ」



「ん?なにが?」



小さい声で言う瀬那


何を言ってるのか聞こえない



「だから、みんなお前のケーキ美味しいって言ってた」



「ほんと!?」



「嘘つくわけないし」



「嬉しい!!!!」



私はその言葉でにやけが止まらなかった