「……なんでハチマキ持ってるの」



ふと思った疑問が声に出てしまった


慌てる私に



「…は?」



低い声でそう放つ




「いや、借り物競争の時持ってなかったから…てっきり女の子と交換したのかと思ってた」



「あー…あれは涼が俺の盗んでて、ハチマキないと先生に怒られるから返せって言ったら猫の形になってた」




「へ?」



女の子関係ないじゃん
なにそれ…


「猫の形になってるの俺がやったら…まじで色々死ぬから、お前と交換した。これでいい?」



「……」




「…なに?他にもあるの?質問」




じゃああの女の子はなに…



「女の子は彼女?」


「は?なわけないし。あの人に涼どこにいるかわかる?って聞いてただけ」



「楽しそうだったじゃん」


「何覗き見してるの、きも」


「…だって、好きな人のことは気になるじゃん!」


「…お前の好きは勘違いじゃね?俺のこと本当は好きじゃないと思うけど」



はぁ!?なんでそんな事言うの、意味わかんない



「もういい!!!」



私は茉里のところは走った