「ううん、俺がいいの!!」


瀬那の手を取り、握りながらそう言う。

言いながらふふっとニヤケてしまう



「何ニヤけてるの」



とか言ってる瀬那も笑ってるじゃん!!


「うーん、幸せだな〜って」


「そうだね、幸せにする」


「うん」


「今までずっと、俺のこと好きでありがと」


「も〜!遅いよ」



涙を堪えながら瀬那の胸に軽くパンチする


いてぇ!とか隣で言ってるけど聞こえないふり




寒いから中戻ろう と2人で立ち上がり歩き出す


その時瀬那から手を繋いでくれた


もう私の頭の中はカーニバルで

幸せ一色。



私たちが出て行った屋上には、

キィ…と重い扉の音が響いた






【END】