色んなところに行った
でもいない
どこにいるの?
最後に残ったのは、屋上だった
屋上の扉はキィ…と重い音を響かせる
ブワッと舞う髪とスカートを抑え、朝のようにベンチに向かった
そこには、案の定
瀬那がいて黄昏ていた
「瀬那…?」
「りか…」
瀬那は私に気づきベンチから立とうとする
でも私はすかさず瀬那の手を握る
絶対逃さないよ!!
「なんで逃げようとするの」
「してないよ」
「してる」
「してないから、離して」
「嫌だ」
「りか、離して」
瀬那の言葉を無視して、ずっと頭を横に振る
怖い、怖い。いつもの瀬那じゃなくて怖い

