「そんなに急いでどうしたの」


笑いながら聞いてくる弥に言う


「私やっぱり瀬那が好き!昔誰が助けたとか関係ないよ、今から伝えてくる」


走り出そうとした時に、腕を弥に掴まれた


「なんで?告白、なかったことにされたんでしょ!?なんでそんな奴に行くの…」



今にも泣きそうに聞いてくる弥


なんで私が告白なかったことにされたなんて知ってるのかわからないけど…



これだけは言える



「別に瀬那が私のこと好きじゃなくてもいい。私はただ自分の気持ちを伝えるだけだよ」



それだけ伝えて弥の手を振りほどいた



「瀬那は特別なの」



そう言って私は走り出す