「わたるー?どこにいるの? 飛行機の便間に合わなくなるわよ」



そんな声が遠くから聞こえる



その時、瀬那が俺に低くて儚く


「早く行けよ…」


そう呟いた


「…ごめん」




瀬那は俺の言葉なんて聞いてなくて
必死にりかを保護してた