ごゆっくり〜とニヤニヤしながら降りていくお母さんは、きっと弥だって気づいてないみたい



「相変わらずだね、おばさん」


笑いながら部屋に入ってきた弥は、入ってすぐ私が寝てるベッドの隣もたれかかるように座った



「心配した、大丈夫?」



「うん、ありがとう」



顔は見えないけど、これだけでわかる。本当に心配してくれてたんだって。




「熱はもうないの?」


弥が私の方に振り返りながら言う


「多分…今日はずっと寝てたから熱なんて吹っ飛んだと思うけど」


ずっと寝てるせいで顔がひどい私は
恥ずかしさのあまり、毛布を鼻のところまでかぶった