「なに…?」
瀬那の顔はいつもの、クールな顔で
なにを考えてるのか幼馴染の私ですらわからない
「あっ、私1時から委員会なの忘れてた!橘、ここ座っていいよ」
じゃあね!と急に走り出す茉里は多分、
気を使ってくれたんだと思う
それから瀬那は茉里が座ってた席に腰掛けた
「はい、これあげる」
そう言って瀬那は机の上に袋を置いた
袋の中には、ポカリ のど飴 ゼリー 熱冷まし
風邪の時に役立つものがたくさん入ってた
「これ、どうしたの!?」
なにが起きたかわからない
いつもクールで私のことなんて無視したり
酷いこと言ったりする瀬那がこんなに買ってきてくれた
私の頭が追いつかなかった

