未契約~三角形の絆~

しょうがない、行きますか……………………………





京と廊下を歩くと周りの目が凄い。
注目されるのが嫌いな私は気になって気になって仕方がない。




そもそも、京のどこがいいんだろう。

京は確かに顔立ちはものすごく整ってるけど、それはヴァンパイアはみんなそれなりだし、まぁその中でずば抜けてるといえばそうなのかもしれないけど、間違っても格好いいって方ではなく、言うならば中性的で綺麗だ。

小さい頃、よく女の子に間違われて拗ねていたのを思い出す。
 
最近は、天使みたいとか言われてることもあるけど、それ、男の子に言う誉め言葉じゃないと思うし。

あとは、血筋?

京は、ヴァンパイア族の中では位の高い名家の血筋。
この世界では血筋が最も重要だと言っていいほどだし、そこがいいのかな?



とまぁ色々考えてみても、私には京がモテる理由がさっぱりわからなかった。




とまぁ京のせいで色々とあるのが私がこの時間を嫌う理由の1つ。
















もうひとつは…………………………………









「凛ちゃん…「ダメ」」






京の言いたいことなんて安易に想像できる。




純ヴァンパイアで精神年齢の低いの京のことだ。
どーせ『あの場所』で血を飲ませろとか言うに決まってる。








この際だからあの場所の説明をしちゃうと、あの場所とは学園の生徒ひとりひとりに与えられた個室のこと。
この学園も広いからねぇ、むだに。
みんな自由に物を置いたりして、部屋のように使っている。




かくいう私も、ソファとテーブルと本を何冊かを置いて書斎のように活用している。







京を始めとするヴァンパイア族は、ベットを置いて血を飲むときにあの場所をつかうらしい。




「なんでぇ?お願い!
僕、凛ちゃんの血がないと倒れるぅ。凛ちゃんは僕が貧血状態になってもいいのぉ?」





貧血状態とはその名の通り、ヴァンパイアに血が足りなくなったときに起きる症状。
人の血を全部のみ干そうとするし、治すのも大変だから、いつも気を付けていなければならない。




でも、そんな目うるうるさせてこっち見ても無理なものは無理。

てか、小文字使うなよ。女子かよ。






「あのねぇ、貧血状態が嫌なら輸血しなさい。いつまでも私に執着しないの。」







冷たくいい放ってみたつもりなのに、京は何食わぬ顔で











「ヤダ。輸血嫌い。凛ちゃんの血は超美味しいもん。凛ちゃんの血飲んだら他のは飲めない。」



とかいいやがる。








なに美味しいって。


知らないし。