私の言葉を聞いた桜庭くんはとても嬉しそうに微笑み、ブンブンと尻尾を振った。





あぁ、本当にオオカミなんだなぁ…





失神しそうな私を他所に、



「これから宜しくね、みーちゃん」


「…み、みーちゃん!?」



ガバッと抱きついてきたのだ。


そして、思い出したかのように、



「山に帰るのを見られたら大変だから、みーちゃんの家に居候してもいいかな?」



なんて事を言い出してきた。

私は突然すぎる質問に戸惑いながらも、



「そ、それは…困るかな?お母さんたちの許可も必要だし…」