…と、いうわけで。







「…それで、どういうこと?」



私の部屋で桜庭くんと私は机を挟んで向かい合うような形をして、話し合うことになった。

桜庭くんは、かなり真剣な顔をして、



「俺はあの裏山に住むニホンオオカミなんだ。クラスにいる…秋本くんと新崎くんに殺されそうになっている時に、あなたに救って貰ったんだ。…それでその日から……」



桜庭くんは不意に私から目を逸らした。

そして、少し恥ずかしそうにしながら、



「…あなたの事を好きになりました」


「……っ!!」



頭の整理が追いつかない。

まず、



「…桜庭くんは……オオカミなの!?」