「…はっ!」



私は我に返って慌てて桜庭くんから目を逸らした。

そんな私に彼は、



「怖かった?」



寂しそうな顔をして訊いてきた。



「え?」


「食べちゃうよって…」


「…あぁ」



そのことか。


私は首を横に振って、



「人間の姿で言われても別に怖いとは思わないけど…」



モゴモゴと言った。

すると、



チュッ…



「……っ!?!?!?」



急に桜庭くんが私の首許にキスをしてきた。

急に身体が熱くなる。





な、なに考えてるの、この子ーーー!?