オルガンの心地よい音が俺の耳に響く。 よく知った音調が、俺を夢の狭間から現実に戻す。 目を覚ますときっと居るだろう。 窓辺で、オルガンを弾く彼女が。 そして、俺に向かって「また寝てたの?」 なんて、聞いてくるはずだ。 それで、俺は「別に良いだろ」って答えるんだ。 …、いつもと同じように