「私……ウザイのかなって。九条くんのことを元気にさせてあげたいけど、迷惑なことをしてるのかも」



病気で歌えない九条くんに、歌って……とか。

いくらリハビリをすれば治るからって、あんなことを言うべきではなかったかなって。

この1週間、ずっと後悔していた。



「まぁ……いまは、そっとしておいてあげた方がいいのかもね」

「うん……そうだよね…」



海で石投げをしたとき。

九条くんが私を見て元気がでる、って言ってくれたもんだから…。

少し、いやかなり調子にのってしまった。



あれからしばらく、そんな自分に反省しっぱなしだ。