とは言っても、愁への気持ちが完全になくなったわけじゃない。 だからまだまだ辛いけれど。 私は愁への気持ちを、消し去るって決めた。 「……なんか菜々、スッキリした顔してるもんね」 「そうかなぁ?」 「うん。前よりももっともっと、明るく見えるよ」 「へへ……まぁ、明るい性格が唯一の長所だからね。いつまでもメソメソしてられないなって思ったの」 さすが菜々、と私の背中をバシンと叩いた梓はなんだか嬉しそう。