言っちゃったことだし…と思って大空を見ると、



きっと、見間違いじゃない。



顔が赤くなっていた。








どうして?




「大空…」




「んだよ」





「顔赤いの…どうして?」






「…………赤くなんてなってねーよ。」





「……?!」




大空はそう言ってから、あたしに向かってきた。



…そしてキスをした。



時間的には、2秒くらい。




短かったけど、確かにした。







「…ほら、お前も赤くなった。」





「……ちょっと…何言ってんの?!
それよりも!あたし…あたし………」





「初めてだった?」





「えっ?」





「キス」






「う、うん。」






そう。あたしは高3になる今まで1度もキスをしたことが無かった。


実際には断り続けていた。