「お前、玉ねぎ切るの苦手なの?」 「そうなの。玉ねぎだけ慣れなくて。」 「包丁、貸せ。」 そう言ってあたしから包丁を取ると、 “トントントントントン” 料理人でもいるのかと思うくらいのスピードで玉ねぎを切っていった。 「大空って料理出来るの?!」 「まぁ、そこそこ。」 ………………さすがです。 もう言うことない。