帰り道は暗い。たまにあるライトが照らすだけ。 「ユズ」 「なに?」 「もう体調は良くなった?」 「どうしたの?そんな事聞くなんて大空らしくない。」 「そういうこと言うなら答えなくていい。」 「だっていつもと違うんだもん! ………………もう平気だよ、本当にありがとう。」 ちょっと照れるね。 前を向いたまま、“あぁ。”そう言う大空はいつもよりかっこよく見えた。