「残念だったわね…」
「はい……
あ、先生、ここまで運んでいただいてありがとうございました!!!」
まだ言ってなかったお礼を言った。
でも、
「保健室まで柚希ちゃんを運んだのは私じゃないわ。
ほんとに覚えてないみたいね。」
先生はそう言う。
「え、じゃあ誰が?」
「大空君よ。」
…え?
「た、大空?大空って、下條?」
「えぇ、そうよ?
顔を真っ青にして来てたわ。
相当心配だったのね。」
そう言って微笑む先生。
まさか…あの大空があたしを…?
顔を真っ青にしてだなんて…
先生の見間違え…とか?
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