そんな話をしていると、
『それではいきます!
よーい、パンッ!!!!』
あたしと同じ、大空はエースだからアンカー。
バスケ部は、5人目になった時、
最下位だった。
相手が野球部にサッカー部はキツイよな…
2位ならともかく、最下位はちょっと厳しいかな…
と思った。
でも、その考えが間違ってた!!!
大空にバトンが渡った瞬間、
ものすごい速さで走っていく大空。
「大空ーーーーー!頑張れ!!!!!!!」
声が枯れるくらい応援する、あたし。
と、他の女子。
「大空ーーー!」
「かっこいい!!!!!」
「頑張って!!!!!」
最初のふたつなんて応援じゃないし!
それに負けじと、
「大空!頑張って!!!!!!!!」
と、呼吸もしないくらいに応援した。
結果。
バスケ部…1位!!!!!
「やった!やったよ!桃佳!!!!」
桃佳と一緒に喜んだその瞬間。
クラッ
そのめまいはもうあたしの限界に達した。
それから、倒れた。
「…ユズ!」
どこからか、男子の声が聞こえた。
そこまでがあたしの記憶。

