家が目の前に見えてきて、早く帰ろと思って玄関に向かった。 すると後ろから、 「どこ行ってんだよ。今日はひとりか?」 と、笑いながら言ってきた。 言われた瞬間立ち止まってゆっくり顔を上げると、 《KINOSHITA》 と、堂々と書かれてあった。 「…やっちゃった……」 急いで戻ろうと後ろを振り返ると、 もう誰もいなかった。 …帰っちゃった………。