________柚希side___











『うん、大丈夫。今寝てるから。』





そんな声が聞こえて目を覚ました。



この感じ…大空の部屋だ。




「………大空?」




小さく言ったけどすぐ気づいて来てくれた。




「大丈夫か?」




暗い部屋の中、


あたしの髪を耳にかけながらそう言った。




「…うん。本当にごめんなさい。」




嬉しいしドキドキなんだけど、

それより謝罪と感謝が止まらない。





「なんで謝るんだよ。」



「また……」



「なんだよ。」



「…迷惑………」



「迷惑かけたって?そう思ってんのか?」



「うん。」





大空は、はぁ。とため息をついてから、



「俺が好きでやったんだ。
迷惑なんかじゃねーよ。」




と言った。