「そうなのね…柚希ちゃん、えらいわ!
なにかあったら…遠慮なく言ってちょうだいね!」
「はい!
本当にありがとうございます!」
あ、そういえば…
「あの、優貴さん。
どうしてあたしが外にいるって分かったんですか?」
それがすごく気になってた。
だって、あたしが大空の家に来た時はもう知ってたし…
大空が話した?
いや、それはないか?
だって、外にいるって決まったわけじゃなかったし…
「外にいるってことまでは分からなかったわ。
正直言うと、誰に何が起こったのかすら分からなかったわ。
だけど、大空がとなりで電話しててだんだん血相が変わっていくのを感じたの。
電話が終わったら家から飛び出して行って…。
だから誰かに何かが起こってるって分かった。
そして、あんなに焦る大空を見るのは、柚希ちゃんのことだけだと思ったから、
柚希ちゃんになにかあったんだと、分かったの。」
……………………………そんな…。
あたしは言葉が出なかった。

