あたしの目からは大粒の涙が一粒こぼれ落ちた。
大空はその涙を拭ってくれた。
…そして、キスをした。
「…3…回目。」
「数えてんのかよ…」
久しぶりに見るこの大空の笑った顔。
しばらく見てなかっただけあって、ものすごく愛おしく思えた。
「お前がここにいるってことは、るりかさんは今日は帰ってこない。
なのに、家の鍵を忘れた?」
「…当たりです。」
「やっぱりな。
…今日はうちに泊まれ。」
「え!そんないいよ!
ちょうどハンモックあったし!」
「うちの親も泊まりに来てって言ってるから。」
「いいよ、ほんとに。
最近、お世話になりっぱなしだし…
お返しもなにも出来てな…ハクション!!」
「ほら、来い。」
…申し訳ないけど……今日も、
「…お世話に…なります……。」
ほんと、ごめんなさい…。

