美菜と私は失敗もなく、照明スポットライトが終えたあと



次は自分たちがステージに立つ番なので、少し急ぎ目でクラスに戻る。



でも、私達のクラスは2番目なので少し余裕はあるけれど、ステージに上がる前に心の準備をしなくてはならない。



今年最後だからだ。
なんとしてでも皆、1位を取りたい思いがある。



そう思いながら、みんなステージに立っているのだ。


あっという間に私達の番になってステージに立つ。


   
照明ライトが付き始めた途端
ダンスを始め、
ダンスが終わると同時に照明ライトを消すというメリハリがあるダンス。



今年で最後か。ここに立てるのも。
そう思いながら間違えずに踊り続け、まぁやり切ったって感じかな。



時間が過ぎるのは早くて、文化祭1日目もあと数時間となった。



ダンスが終わったあと中夜祭をやりこの学校の中で誰がカッコイイのか、可愛いのか
を発表したり、男装女装コンテスト、早食い競争があったりで


わたしたちスタッフは大忙し(笑)


そんなこんなで、文化祭1日目は、あっという間に終わりを告げた。







文化祭2日目。
今日は一般公開の日。
家族や友達、色んな人たちが来る日。


AM.10時
スタッフは校門の所でズラーーっと道を作り、並んで向かい入れる。


美菜と私は後方の方に並んでいた。


色んなお客さんが来る中、
めちゃめちゃ騒がしい男集団が来た。



遠くてまだどんな感じのひとか分からないけど、男に限らず集団は、苦手。


8人ぐらいかな?
段々こっちに近づいてくると、集団の男の人たちの顔が見えてきた。



え。あ。え!?!?



廉!?!?なんで!?
私は頬を軽くつねった。


痛い。
どうやら本当に廉のようだ。見間違える訳がない。
廉と目があって私のほうに向かってきた。



『え、久玲愛…??あの人?もしかして。』    


美菜が気づいて私に耳打ちをする。



『そうだよ!コソッ』   



『めちゃめちゃカッコイイじゃん!♡』