朧月夜





「雅…最近ね、こんなことが多いんだ…。なんだか怖くて。…雅、なるべく…毎日じゃなくていいから、家に…いてくれる?」



莉佳は今にも泣きそうな顔で俺の手を掴んだ。





「…わかった。」





きっと近所からの嫌がらせだ。





…俺に対する。





「ごめんね。…あれから、不安で。」




莉佳は過去のことを思い出し涙を流した。