朧月夜




「み、雅!近い近い!」




必然的に夏鈴の顔は横にある。






「…ありがとう、夏鈴。」






夏鈴が言ってくれなければ俺は今、ここにはいない。







夏鈴がいてくれなければ、俺は…嬉しいのに涙を流す、先生の言葉が分からずにいた。