朧月夜





そう言われた途端、心臓がドクンドクンと強く鳴った。





「っ…なに、した…」








「これは効くか効かないか賭けてたんだが…効いたな。お前の体は薬を全て吸収する。…もっとお前を実験台として置いておきたかったがな。」







手元に持っている注射器を見せながら菊川はいった。






一瞬の隙をつかれて腕に薬を打たれた。